アルコールガス検出時の注意事項

全ガスセンサーの標準応答状態において、センサーはエタノール（アルコール）ガスに対して、ガスが進入した際にSE（検出電極）上で化学反応を開始することにより反応します。CE（対極）およびRE（基準電極）はエタノールガスに接触することはありません。適切な量のエタノールガスが進入すると、SE作業電極上で完全に反応し、センサーは最適な測定状態で動作します。このセンサーにおけるエタノールの反応は正であり、正の出力信号を生成します。高濃度のエタノールの場合や加圧されたガスが入口に向かって導かれる場合、大量のエタノールガスがセンサー内へ進入する可能性があります。SE作業電極が短時間内ですべてに反応しきれない、または圧力によってガスがRE基準電極内へ侵入してしまうことで、信号が正から負に切り替わることがあります。濃度が1500ppmを超え、継続的に2時間曝露された場合、センサーが正常な測定を再開するには少なくとも10時間の回復期間が必要です。